『未来のミライ』レビュー (ネタバレ注意)

『未来のミライ』レビュー (ネタバレ注意)

近場の映画館で未来のミライを見てきました。

細田守監督の最新作ということで、期待を胸にいざ劇場へ。

 

 

 

 

 

見 る ん じ ゃ な か っ た …… ( )´д`( )

 

 

 

 

▼見どころ

主人公のくんちゃんが様々な経験を経て成長していくところがメインの見どころだと思います。

妹のミライに親からの愛情をある日突然奪われ、お兄ちゃんとしてのふるまいを強要されてしまうくんちゃん。

不満が募る中、ある日ふとしたことで中庭の木から謎の男が現れ、くんちゃんに不思議なことが次々と起こります。

その体験を経て、くんちゃんがミライのお兄ちゃんとして成長していく過程が描写されていきます。

 

▼面白い点

CGや背景などの映像美はさすが映画といった出来栄えで、とてもキレイに描かれていました。

キャラクターの動きなどもコミカルで、アニメの長所をいかんなく発揮しています。

また、戦闘機のエンジンや駅のホームの音響などが凝っていてリアルでしたね。

 

外面に関しては、今までの作品と遜色なく丁寧に作られていました。

 

▼推しキャラ

物語の終盤で登場する青年ですね。彼がバイクでくんちゃんとツーリングするシーンはちょっと好きです。

後にその正体がわかります。

 

▼気になる点

くんちゃんの声優

くんちゃんの声がとても4歳の男の子には聞こえませんでした。はじめは声を聴くたびに女子高生の姿が頭に浮かび、違和感を感じました。

 

家のデザインがバリアフル

これはいちゃもんレベルですが、おとうさんがフリーの建築家ということで、家のデザインがかなり独特で、住んでいる人たちにとって不便な構造になっています。ペットの犬はダックスフンド、子供は4歳と0歳なのにもかかわらず、あちこちに階段があり、とても危険に思いました。おかあさんも一時期身重で大変だったと思います。

映画の中でおとうさんは家事と子育てに奮闘しますが、それよりもまず家のデザインをなんとかするべきなのでは……? と思わざるをえませんでした。

 

▼問題点

物語が平坦で盛り上がらない

最初から最後まで特に盛り上がるシーンがなく、終始退屈です。後述のくんちゃんのこともあり、見ていて苦痛でした

途中から細田監督の家族のホームビデオを見ているような気分になりました。

 

設定が理解できない

未来から妹のミライや謎の男がやってきたり、過去にタイムスリップしたりと様々な出来事が発生しますが、なんでそんなことが起こるのかについての説明がなく、また突拍子もなく行われるので話の流れが強引に切られてしまい、気持ちが悪かったです。

「中庭の木には不思議な力がある」ということが最後になってそれとなく説明されるのですが、その説明は一番最初にやってほしかったですね(´・ω・`)

キャラクターの心情など、映像で見せてほしいところはしゃべらせるのに、説明してほしい部分は後回しにされてバランスが悪いなと感じました。

 

未来のミライが目立ってない

本作のタイトルでもある未来からきたミライですが、印象に残るシーンがなく、全編通して空気気味でした。

未来の手には生まれた時からあざがついていて、それが現代にタイムスリップした原因なのかと思ったらそんなこともなく、くんちゃんがミライだと気づくためのマークでしかなかった点も残念でしたね。

 

主人公のくんちゃんが好きくない

4歳の男の子に言うのも酷ですが、全編通してわがまま&泣き喚くシーンが盛り込まれ、さすがにイラッ☆としちゃいました(#^ω^)

何やっても泣くし、いやだいやだと言うしで、なぜこんな子供を主人公にしたのかがわかりません。好きくないです。

 

誰に向けて作ったのかがわからない

見ている最中、ずっと考えていたのですが、「この映画は誰に見てもらうために作ったのか」が最後までわかりませんでした。

物語の見せ場が一切ないので、家族で見るにしても、小さなお子さんにはとても退屈に感じるでしょうし、中高生・大学生が見ても小さな男の子がひたすら泣きわめく姿に辟易してしまうと思われます。

強いてあげれば、育児に四苦八苦しているor経験した人に共感してもらうのが狙いなのかもしれませんが、それなら主人公をおとうさんとおかあさんのどちらかにするべきだったのでは? と思っちゃいます。

 

▼まとめ

約3年ぶりの細田守監督の最新作。

今回は今までの作風とは全く違う切り口から描かれており、サマーウォーズやバケモノの子のようなエンターテインメントを期待して見に行くと間違いなく肩透かしを食らいます。

私は前情報なしで見に行き、見事撃沈しました(´・ω・`)

みんなでワイワイ楽しみたい、デートで映画を見に行きたい人は他の映画を見に行くことを強く推奨します。

 

 

▼こんな人におススメ

劇場版エヴァンゲリオンの特報が見たい人

・細田守監督のホームビデオが見たい人

・子育て真っ最中で、映画を見に行く余裕のある人